単純に狩り

20代で年収1,000万稼いだサラリーマンが上海で社長に就任したら失業したのでシンガポールで起業した話。たまに、アジアの採用事情についても書きます。

Tomorrow is Disney Land

"Tomorrow is Disney Land."

 

10年くらい前に知人の女性から聞いた話。

彼女が高校生くらいだった頃、外国人の女子高生が留学生として彼女の家に来たそうだ。ある週末、親戚のおじさんたちが泊まりにきて、一緒に食卓を囲んで晩御飯をしたときのこと。

 

留学生は日本語をまだまったく話せなかったようで、家族や親戚のおじさんたちが総出で英語でがんばって話していた。簡単な会話しか出来ないながらも、楽しい雰囲気で食事は進み、さぁそろそろ寝る支度を始めようかというタイミングで親戚のおじさんが言ったのが、冒頭の言葉だ。次の日にみんな揃って朝から出かけることになっていた。

 

「明日は、ディズニーランドだね」と言いたいがために、"Tomorrow is Disney Land"となってしまった、これじゃああまりにも日本語的で、あまりにも直訳すぎる。そんな親戚のおじさんに、彼女はじめ家族で爆笑したそうだ。

 

Tomorrow is Disney Land. 

私は、あまりそのおじさんを笑う気になれなかった。なぜなら、自分では何て言ったらいいのか、その当時は分からなかった。ここで伝えたかったのは、明日ディズニーランドに行くという"事実"ではなく、ディズニーランドにみんなで行くことが楽しみだねという"感情の共有"だ。おじさんの一言は、むしろ、言いたいことがストレートに表現できていて、しかも、どことなく「楽しみだね」という気持ちが行間ににじみ出ている(気がする)。

当時英語がまったく話せなかった大学2年生だった自分は感心してしまった。